田中麗奈の山桜。始めての時代劇

田中麗奈の山桜が公開されました。藤沢周平さんの原作の短編小説「山桜」を映画化したものです。田中麗奈の山桜は田中麗奈さんが山桜の主役、「野江」役を熱演しています。
田中麗奈の山桜、篠原哲雄監督の完成披露試写会が東新橋のスペースFS汐留で行われたときに、田中麗奈さんはデビュー10年目にして初の時代劇ということもあり「時代劇にあこがれていたのでうれしかった。着物を着ることで、(役へ)切り替えができました」と語っています。
田中麗奈の山桜は北国の小国、海坂藩を舞台にしています。藤沢周平作品にいつも登場するいわゆる海坂もの。
田中麗奈の山桜は、最初の夫は病死し、再婚した先は武士にあるまじき蓄財に励む磯村家。そして田中麗奈演ずる野江を「出戻りの嫁」と言ってさげすむ磯村の夫や舅。うららかな春の日、墓参に帰った野江が山道で満開の山桜を見る。小枝を手折りたいと思ったが野江の手が届かない。そのとき背後から「手折って進ぜよう」といって桜の小枝を野江に渡した武士がいます。武士は手塚弥一郎(東山紀之)と名乗ります。

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田中麗奈の山桜は和服の似合う田中麗奈さん

田中麗奈の山桜が公開されました。大変好評のようです。田中麗奈ファンでもあり、藤沢周平ファンでもある私にはとてもうれしいことです。田中麗奈の山桜では山で桜を手折ってくれた武家が名乗った名前は、野江が磯村家に嫁ぐ前に再婚の申し込みを受けた相手でした。そのときは剣術が出来るというだけで、粗暴な人という思いから会うこともなく断った相手でした。その弥一郎に「今はお幸せでござろうな」と訊ねられ、思わず「はい」と答える田中麗奈。いや野江。答えます。山桜が取り持った偶然の出会い。自分を案じてくれる人がいる。もう一度磯村家で頑張ろうと心に誓います。
それから半年。田中麗奈の山桜は意外な展開になります。手塚弥一郎が藩の重臣を斬った。斬った相手は豪農と手を組んで私服を肥やす人物で、藩内でも悪評高い男でした。しかし帰宅した夫から弥一郎のしたことを、自分には一銭もならないことをするバカな男と侮辱して笑い飛ばした。野江は思わず持っていた夫の羽織を夫の目の前で打ち捨てます。こうして野江は二度目の嫁ぎ先も離縁されます。

田中麗奈さんは茶道の裏千家を習っていました。

田中麗奈の山桜では田中麗奈さんの日本女性らしさがよく出ています。着物の似合う俳優さんとして再発見したのが田中麗奈の山桜ですね。そういえば田中麗奈さんは福岡県久留米市出身で、子供の頃から茶道を習っていたそうです。裏千家のお免状をもらっているとか。どうりで落ち着いた時代劇での武家の女性としての動作にも違和感がなかったのだと思いました。田中麗奈の山桜は茶道の立ち居、振る舞いが基本になっているのでしょう。
田中麗奈の山桜では重臣を斬った弥一郎を擁護する声が多くて、藩主の帰国を待って処遇を決めることになり、今は幽閉の身となり弥一郎の家には母だけが暮らしています。田中麗奈の山桜ではそこへ満開の山桜を手折って野江が初めて訪ねて行きます。喜ぶ弥一郎の母、ここからがこの田中麗奈の山桜のドラマのクライマックスだと私は思っています。
弥一郎の母から「私はいつかあなたがここに来ると思っていました。どうぞ上がって下さい」と座敷に上がることを促されます。野江はそのとき初めて知ります。ここが私の来るところだったのだ。回り道をしてやっと気が付いた野江の居場所です。藤沢周平さんの短編小説。「山桜」。いつ読んでもこの最後のところで目が熱くなります。いかにも周平さんらしい女性が登場します。野江も、野江の母もそして弥一郎の母も周平さん好みの女性像がくっきりと出ています。

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